読書

【知っていれば何も怖くない】「金利のある世界」の歩き方

おはようございます。おのしーです。

このブログでは、石川智久著の

『「金利のある世界」の歩き方』

を紹介します。

どんな人に読んでもらいたいか

  • 日本の金利について知りたい人
  • 住宅ローンを行っている人
  • 金利が上がることで不安な人

おのしー所見

知っていれば何も怖くない、今からでも対策はできる。

これから金利は上がっていくだろう。

金利は日本銀行の方針で決まり自分でコントロールできない。

知識を身に着けていれば、金利が上がった時の対応が見えてくるはず。

    金利とは

    お金を借りるときにかかる手数料なものです。

    100円借りるとして、1年後に110円で返さないとならない場合、10%多く手数料を取られるので、金利は10%となります。

    今までの日本

    2016年より、日本銀行はゼロ金利という金利を0%にしてしまう金融緩和を導入しました。

    これにより、銀行は国民に低金利でお金を借りやすくして、企業に設備投資をして経済成長してもらうことが目的でした。

    しかし、企業は資産が沢山あり安くお金を借りることが出来るにも関わらず、内部留保や株主還元のための配当にお金をつかいました。

    そうなると、設備投資が行われないので、企業は成長せず労働者の賃金は値上げされませんでした。

    また、強気の姿勢にはなれず内部留保や配当といった守りに入ったため、労働者に使うお金が無く、低賃金で人材を確保するしかなかったのです。

    しかし、2023年頃から資源やエネルギーといった外国からの輸入品が高騰したため、値上げせざる負えなくなり、労働者への賃上げも実施されたというのが現状になります。

    本来は、企業の設備投資により利益を上げて労働者の賃上げをし、緩やかに物価が上がるのを期待していましたが、期待とは違う結果になってしまいました。

    ゼロ金利の問題点

    このままゼロ金利を続けるのには、問題点があります。

    日本国債の流動性が小さくなっています。

    ゼロ金利は日本国債の金利をゼロに近づけることで保たれていました。

    国債は100万円分買ったら、何年後に金利をつけて返してくれる権利です。

    国際の量が減ると金利が上がってしまうため、日本銀行が金利を低くするため自ら購入していました。

    すると、日本国債の買い手が日本銀行しかいなくなるので、国債が動かなくなってしまいます。

    いざ売ろうという時に買い手が居ないので、国債の価格が下がり金利があがってしまいます。

    金利と価格の関係については、金利が上がると価格が下がり、金利が下がると価格が上がります。

    これからの生活

    金利が上がることで一部の企業が倒産します。

    確率が高いのは、土地や建物にお金を使っている不動産やサービス業、エネルギー、運輸業です。

    土地や建物を利用するのにお金を借りているので、金利が上がることで返済額が増えるからです。

    一方、金利に強いのは無定形資産のソフトウェア業や借入の少ない企業になります。

    また、住宅ローンといった個人の借り入れも金利上昇で返済額が増えます。

    住宅ローンの変動金利の場合、ある一定の期間は大幅な金利上昇はしないというルールがあるので、今すぐ変わること無いですが、将来の家計負担になるので気をとどめておきましょう。